2025年3月にネットフリックスで配信された「おつかれさま」はIUやパク・ボゴムを始めとする豪華キャストを起用し話題を集めました。こんなに感動し泣いた作品は「おつかれさま」以外にないという高い評価コメントが多く見られます。
そこで今回はあらすじから視聴者が評価した作品のレビューまで徹底的に調査していきましょう。
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物語のあらすじ
「おつかれさま」は1960年代の済州島が舞台の主人公エスンとグァンシクの生涯を描いた作品です。主人公のエスンは貧しい家庭で愛情深く育ててくれた母を亡くしてから叔父の家に引き取られます。大人になるまで彼女には数えられないほど多くの試練が立ちはだかりました。
しかし、幼なじみで幼いころからエスンに想いを寄せているグァンシクとともに逆境にも負けず立ち向かって乗り越える物語です。
作品を彩る豪華キャスト
おつかれさまに出演した豪華なキャストと演じた役柄を紹介します。韓国ドラマをよく見られる方はもしかしたら知っている方が登場しているかもしれません。
IU(エスン)
「マイ・ディア・ミスター〜私のおじさん〜」に出演し高い演技力を持つ歌手のIUは「国民の初恋」といわれるほどの人気ぶりです。彼女は詩人を目指す文学少女のエスンとエスンの娘であるクムミョンを演じました。
1人2役を完璧に演じ、ナレーションは作品に一気に引き込むような表現を感じました。良い意味で本業が歌手であることを忘れてしまうような繊細かつ優れた演技力です。
パク・ボゴム(グァンシク)
パク・ボゴムは兵役除隊後の復帰作としてグァンシクを演じました。パク・ボゴムは爽やかで優しい人柄が溢れ出ていますよね。誠実なエスンの幼なじみグァンシクは芯の強さや父親としての責任感が言動に反映する役柄だと思います。どんなことがあってもエスンの味方で状況を変えようと行動する部分に心打たれた方も多いでしょう。
ムン・ソリ(大人のエスン)
大人になったエスンを演じたのは2003年公開のドラマ「浮気な家族」で第41回大鐘賞において主演女優賞を受賞したムン・ソリです。大人になったエスンは母親、妻、娘の立場に立った表現力が必要でした。そのうえ若い頃のエスンの話し方に似てなければいけないことを意識して役作りをされたそうです。おつかれさまを視聴された方からは圧巻の演技だったと賞賛の声があがっています。
パク・へジュン(大人のグァンシク)
大人になったグァンシクを演じたのは2020年公開の人気ドラマ「夫婦の世界」で不倫する夫を演じブレイクしたパク・へジュンです。大人のグァンシクは口数は少ないものの娘のクムミョンに父親として態度で示す演技が多かったと言えるでしょう。多くの方がクムミョンと朝日を見に行く印象深い場面は誠実で娘想いの父を演じ切りました。
グァンシク自体は波乱万丈の人生ですが、愛らしい一面を見事に演じていました。
実話に基づいた作品?
生涯を四季で表していて、家族愛が世代を超えて続く様子が忠実に再現されていました。おつかれさまは実在した特定の人物の伝記ではありませんが、実話に基づいた物語です。エスンの人生とともに1960年代の済州島から現在のソウルまでの韓国社会の移り変わりも上手く表現されています。
韓国ドラマ「サム、マイウェイ」で有名なイム・サンチュンが脚本を務めました。
おつかれさまのレビュー
本編を見た方のレビューでは激動の生涯を生き抜いている2人に涙なしでは見れないという絶賛の声が多かったです。様々な困難ばかりの海女の娘と魚屋の息子でしたが最後は今までの善行もあり幸せなエンディングで命の尊さを感じました。
親は成長しながら人生を生き抜いているから強いのかと高く評価されたレビューがありました。作品内のセリフで「どんな場所でも自ら光を放つ人はその役割を果たせる」が視聴者の心を軽くしました。
こだわり抜いた制作
実話のお話なのではないかと思うくらい細部までこだわられた作品ですが他の韓ドラと何の違いがあるのでしょうか。それは完璧な脚本と韓国の京畿道に済州島を忠実に再現した大規模なセットが組まれ撮影が行われたからです。
総製作費は600億ウォンにも上り、日本円で約60億円かけて制作されました。今や済州島は多くの観光客が訪れるリゾート観光地なので昔の島の姿とのギャップに驚いた方が多いと思います。
時代を感じさせる演出
時代に合わせたスタイリングで時代の流れがとても分かりやすいと感じましたよね。スタイリング以外にも作中歌はその年代に流行した楽曲を起用しました。例えば、1970年代に一世風靡した歌手ナム・ジンの「二ムガハンケ」やチョー・ヨンピルの「タンバルモリ」が使われています。セットだけじゃない視聴者も気づかないほどの細部の演出こそが物語への没入感と繋がっているでしょう。
タイトルの工夫
韓国語のタイトルは済州島の方言である「本当にお疲れ様でした」「本当にありがとう」という意味で日本語タイトルとほぼ同じです。
一方英語のタイトルは済州島の特産品であるみかんを用いて「When Life Gives You Tangerines」となっています。こちらは人生の苦難にぶつかった時という意味の「When Life Gives Your Lemons(Make Lemonade)」をみかんに置き換えていてタイトルにもこだわりが見られました。
最多ノミネート
作品自体は2025年の百想芸術大賞で8部門で最多のノミネートを記録しました。作品賞と脚本賞、ヨム・ヘラン、チェ・デフンの助演賞含む4冠を受賞しました。エスンを演じたIUは第4回青龍シリーズアワードで主演女優賞に輝き、作中のセリフを言いファンを沸かせました。
人気スター賞にはIUとパク・ボゴムの2人が受賞するなど高く評価され応援したファンに感謝の言葉を述べました。
まとめ
今回は「おつかれさま」の豪華なキャストやあらすじをまとめました。レビューがスゴいや実話って本当なのかとSNSで話題になった噂を調査しました。実話ではありませんが、物語の完成度がとても高かった作品と言えるでしょう。視聴者レビューの中には「感動で泣きすぎて目が腫れた」と書き込んでいる方もいました。ぜひ気になった方は見てみてください。